毎度一馬力です。今回はRaspberry Piのデスクトップに接続する話です。
Raspberry Piを購入して初期設定を済ませたら HDMIケーブル→ディスプレイの接続する機会は少ないですが GUI(Xの画面)を使いたいシーンも時々あります。
そんな便利なのが”tightvncserver”を利用したVNC接続
接続イメージは
- クライアント:Mac(標準ソフト) >> WiFi >> サーバ: Raspberry Pi(tightvncserver)
となります。
ではでは,早速セットアップ方法から。
目次
サーバ側:Raspberry Piでの準備
apt-get update/upgrede
まずは,パッケージリストとパッケージを最新化します。
Raspberry PiのOSであるRaspbianにソフトウェアを追加する場合の基本動作です。
pi@raspberrypi:~ $ sudo apt-get update pi@raspberrypi:~ $ sudo apt-get update
tightvncserverのインストール
Raspbianのパッケージを最新化したら早速tightvncserverのインストール
インストールは
“sudo apt-get install tightvncserver” コマンドで一発です。
pi@raspberrypi:~ $ pi@raspberrypi:~ $ pi@raspberrypi:~ $ sudo apt-get install tightvncserver パッケージリストを読み込んでいます... 完了 依存関係ツリーを作成しています 状態情報を読み取っています... 完了 以下の追加パッケージがインストールされます: xfonts-base 提案パッケージ: tightvnc-java 以下のパッケージが新たにインストールされます: tightvncserver xfonts-base アップグレード: 0 個、新規インストール: 2 個、削除: 0 個、保留: 0 個。 6,736 kB のアーカイブを取得する必要があります。 この操作後に追加で 9,895 kB のディスク容量が消費されます。 続行しますか? [Y/n] Y 取得:1 http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ jessie/main tightvncserver armhf 1.3.9-6.5 [555 kB] 取得:2 http://mirrordirector.raspbian.org/raspbian/ jessie/main xfonts-base all 1:1.0.3 [6,181 kB] 6,736 kB を 14秒 で取得しました (477 kB/s) 以前に未選択のパッケージ tightvncserver を選択しています。 (データベースを読み込んでいます ... 現在 117830 個のファイルとディレクトリがインストールされています。) .../tightvncserver_1.3.9-6.5_armhf.deb を展開する準備をしています ... tightvncserver (1.3.9-6.5) を展開しています... 以前に未選択のパッケージ xfonts-base を選択しています。 .../xfonts-base_1%3a1.0.3_all.deb を展開する準備をしています ... xfonts-base (1:1.0.3) を展開しています... man-db (2.7.0.2-5) のトリガを処理しています ... fontconfig (2.11.0-6.3+deb8u1) のトリガを処理しています ... tightvncserver (1.3.9-6.5) を設定しています ... update-alternatives: /usr/bin/vncserver (vncserver) を提供するために自動モードで /usr/bin/tightvncserver を使います update-alternatives: /usr/bin/Xvnc (Xvnc) を提供するために自動モードで /usr/bin/Xtightvnc を使います update-alternatives: /usr/bin/vncpasswd (vncpasswd) を提供するために自動モードで /usr/bin/tightvncpasswd を使います xfonts-base (1:1.0.3) を設定しています ... pi@raspberrypi:~ $
tightvncserverの初回起動
インストールが完了したら,早速tightvncserverを起動します。
tightvncserverの初回起動時には クラアンとからVNC接続する時に入力する”パスワード”の設定が必要となります。
下の実行結果の★部分となります。 忘れずに記憶しておきましょう。
pi@raspberrypi:~ $ tightvncserver You will require a password to access your desktops. Password:★ Verify:★ Would you like to enter a view-only password (y/n)? New 'X' desktop is raspberrypi:1 Creating default startup script /home/pi/.vnc/xstartup Starting applications specified in /home/pi/.vnc/xstartup Log file is /home/pi/.vnc/raspberrypi:1.log pi@raspberrypi:~ $
クライアント側:macから接続
続いてクライアント側,Macでの操作となります。
Finderメニューから「サーバに接続」
Mac側は追加ソフトウェアのインストールは不要です。 Finder画面から「サーバへ接続」を選択
vncサーバ(Raspberry Pi)への接続
ポップアップされが画面の「サーバアドレス:」部分へ
vnc://Raspberry Piのipアドレス:5901
を入力します。
下の画面では vnc://raspberrypi.local:5901 となっています。Raspberry PiとMacが同じネットワークに接続されていれば mDNSの機能でIPアドレスが不明でも接続できます。
パスワードの入力
tightvncserverの初回起動時に設定したパスワードを入力して接続します。
接続完了
接続完了です。 これでHDMIケーブル+ディスプレイから開放されました^^
試した環境
Raspberry Pi
Raspberry Pi 3 Model B Pi 3 Starter Kit 32GB [896-8660-Kit4] Raspbian pi@raspberrypi:~ $ uname -a Linux raspberrypi 4.4.23-v7+ #913 SMP Tue Oct 4 14:16:19 BST 2016 armv7l GNU/Linux pi@raspberrypi:~ $ cat /proc/version Linux version 4.4.23-v7+ (dc4@dc4-XPS13-9333) (gcc version 4.9.3 (crosstool-NG crosstool-ng-1.22.0-88-g8460611) ) #913 SMP Tue Oct 4 14:16:19 BST 2016 pi@raspberrypi:~ $ lsb_release -a No LSB modules are available. Distributor ID: Raspbian Description: Raspbian GNU/Linux 8.0 (jessie) Release: 8.0 Codename: jessie
Mac
iMac (27-inch, Mid 2010) macOS Sierra システムのバージョン: macOS 10.12 (16A323) カーネルのバージョン: Darwin 16.0.0