VMware ESXi 6.0.0 (Build 3620759)を6.70にアップグレード(アップデート)しようと思ったら
インストールステップの途中で
「Logs are stored on non-persistent storage」
と赤メッセージが出力されてインストールが止まってしまう状況に。
今回はアップグレード中に同じメッセージが出力されたときの回避方法を紹介しようと思います
目次
- 目次
- Logs are stored on non-persistent storage」の原因
- Logs are stored on non-persistent storage」の回避方法
- 参考資料
- 試した環境
Logs are stored on non-persistent storage」の原因
メッセージが出力される原因
このメッセージが出力される原因は
ESXiホストのシステムログを読み取り専用ストレージに書き込もうとしているためです。
対処方法はVMWareのKnowledge Base(KB)に記載されています。
対象KBはKB2032823
「System logs are stored on non-persistent storage (2032823)」
https://kb.vmware.com/s/article/2032823?lang=ja
に記載された通り
Syslog.global.logDirの設定を変更する事で回避可能です。
Logs are stored on non-persistent storage」の回避方法
ESXiホストでSyslog.global.logDirの設定変更
KBに記載されている通りSyslog.global.logDirを修正していきます。
まずは現在の設定を確認してみましょう。
変更前の設定値確認
VMware Host Clientから
管理 > 詳細設定 > Syslog.global.logDir
と確認すると設定値に「[] /scratch/log」と指定している事が確認できます。
ESXiホスト上でデータストアにsyslog格納用のディレクト作成
ホストクライアントからログ格納用のディレクトリを作成します。
今回はデータストア[datastore1]にログ格納用ディレクトリ「syslog」を作成します。
作成するログ格納用ディレクトリのパス
[datastore1]syslog/
ホストクライアントで
ストレージ > データストアブラウザ > ディレクトリの作成
の順にメニューをたどりディレクトリを作成します。
設定変更
再度VMware Host Clientから
管理 > 詳細設定 > Syslog.global.logDir
を選択し「オプションの編集」をクリックします。
ポップアップした画面に先程作成したディレクトリを設定します。
下の画面例では [datastore1]syslog/
を設定しています。
設定変更されていることを確認します。
この値を変更すれば,インストールステップで
「Logs are stored on non-persistent storage」と出力されインストールが止まる事象を回避できます。
参考になれば幸いです
参考資料
VMware Docs
ESXi ホストでの Syslog の構成
https://docs.vmware.com/jp/VMware-vSphere/6.5/com.vmware.vsphere.security.doc/GUID-9F67DB52-F469-451F-B6C8-DAE8D95976E7.html
VMWare Knowledge Base(KB)
「System logs are stored on non-persistent storage (2032823)」
https://kb.vmware.com/s/article/2032823?lang=ja
試した環境
HW
Product Name ProLiant DL160 Gen8 CPU 4 CPUs x Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2603 0 @ 1.80GHz Memory 16GB iLO Firmware Version 2.44 Jul 19 2016
仮想化基盤
OS vmware ESXi 6.0.0 (Build 3620759)