一馬力のメモ帳

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CentOS(RHEL)インストール時の画面解像度を変更する

CentosVMwareなどの仮想環境にインストールしていると
インストール中に画面が溢れて「いらっ!!」とする事ありませんか?

そうこんな感じです。

f:id:htbariki:20200119112043p:plain

今回はこんな状況を回避する
「インストール時の解像度を変更する」方法の紹介です。

目次


インストーラーの画面解像度の変更方法

画面解像度を変更するには,「起動オプション」を変更します。

起動オプションの変更方法

起動オプションの変更は
インストーラー起動後の画面で

「Install CentOS Linux x.xx.xxxx」部分にカーソルを当てて
「Tab」キーを押します。

「Tab」を押すと画面したに現在の起動オプションが表示されます。

f:id:htbariki:20200119112038p:plain

デフォルトの状態(今回はCentOS 8.0.1905を参考にしています。)では

「vmlinux initrd=initrd.img insta.stage2~hd:LABEL=xxxxx quiet」

と表示されている想定です。
この部分を編集していきます。

起動オプションの変更 (inst.resolution=の追加)

編集可能となった起動オプションの 「quiet」の手前に
「inst.resolution=」パラメータを追加します。

「inst.resolution=」は画面解像度を指定するパラメータで
値はNxM形式で指定します。

Nは画面の幅で、Mは画面の高さ (ピクセル単位)です。
NとMの間の「x」はアルファベットの「エックス」の小文字を用います。

※注意:サポートされる最小解像度は 1024x768です。
    この値より小さなものを指定しても画面は変更されませんでした

(変更の例)

変更前:vmlinux initrd=initrd.img insta.stage2~hd:LABEL=xxxxx quiet
変更後:vmlinux initrd=initrd.img insta.stage2~hd:LABEL=xxxxx inst.resolution=1024x768 quiet

下の画面は変更後の状態です。

f:id:htbariki:20200119112032p:plain

この状態でパラメータを確定しインストーラーを起動します。

解像度変更後の動作

パラメータが上手く反映されれば下の画面のように解像度が変更されます。
おめでとう!これでイライラする事もなくなりました。

f:id:htbariki:20200119112100p:plain

参考になれば幸いです。

(参考資料)Red Hatマニュアル [高度な RHEL インストールの実行]

起動プションはRed Hatのマニュアルが参考になります。
参照資料は

参考資料の場所

高度な RHEL インストールの実行

14.5. コンソール起動オプション

部分となります。

(Linkはこちら) https://access.redhat.com/documentation/ja-jp/red_hat_enterprise_linux/8/html/performing_an_advanced_rhel_installation/console-environment-and-display-boot-options_kickstart-and-advanced-boot-options

「inst.resolution=」部分抜粋

inst.resolution=
inst.resolution= オプションを使用して、グラフィカルモードで、画面の解像度を指定します。
形式は NxM です。N は画面の幅で、M は画面の高さ (ピクセル単位) です。
サポートされる最小解像度は 1024x768 です。

試した環境

ホストOS

2500/15.4 MJLT2J/A MacBook Pro Retinaディスプレイ

MacBook Pro (Retina, 13-inch, Late 2013)
macOS Catalina
  システムのバージョン:    macOS 10.15.2 (19C57)
  カーネルのバージョン:    Darwin 19.2.0

仮想化基盤

VMware Fusion Pro 11.5.1 (15018442)

ゲストOS

[root@localhost ~]# cat /etc/redhat-release
CentOS Linux release 8.0.1905 (Core)
[root@localhost ~]# uname -a
Linux localhost.localdomain 4.18.0-80.el8.x86_64 #1 SMP Tue Jun 4 23:39:32 UTC 2019 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
[root@localhost ~]#